ハザンの主な観光ポイント

マピレン渓谷

カルスト地形が生み出した絶壁に挟まれた渓谷は、迫力満点。ドンバンから、メオバックに行く途中の道路沿いから眼下に見下ろせます。(展望台や眺めのいいカフェもあります。)この道路は、数十年前、多数の犠牲者を出した難工事の末、開通したのですが、いかに過酷な工事だったか、このあたりの岩山を見ると想像できると思います。また、急斜面にへばりつくように建っているモン族の家や集落にも、ぜひ、目を止めていただきたいです。


ニョークエ川の遊覧

展望台のある上記の道路から川岸に降りるには、近年まで道がなかったのですが、今は、比較的容易に行くことができます。最近は、遊覧船に乗って、岩の谷間をぬけて行くコースが、観光の定番になっています。


モン族の王様屋敷跡

この地を支配していたモン族の王様の屋敷跡です。この辺りは、かつてケシの栽培が盛んで、その取引により、財を成したようです。アヘンの貯蔵庫やケシの花を模した装飾も見られます。王様一族の写真や使っていた調度品も展示されており、興味深いです。


ルン・フィ鍾乳洞

カルスト地形であるドンバン高原一帯には、数多くの鍾乳洞があります。ほとんどは、未調査、未整備の状態ですが、このルン・フィ鍾乳洞は、遊歩道が整備されており、容易に見学することができます。(ただし、駐車場からは、40分ぐらい、坂を歩きます。)


ホアンスフィーの棚田群

ベトナム国家遺産にも指定されている棚田群です。各民族の人たちが、何世代にも渡り作り上げてきたもので、その規模の大きさ、スケールには圧倒されます。まさに芸術作品をみているようです。

同じハザン省でも、ドンバン高原とは、ちょっと方向が違っており、距離があります。ドンバン方面と、こちらの両方に行かれる場合は、日程的余裕を持ってください。

また、小規模、中規模の棚田であれば、ホアンスフィー以外でも、あちこちにあります。


ドンバン旧市街

ドンバンは、植民地時代、フランス軍が駐留していたところで、フランス人が造った建造物も残っています。その一つが、旧ドンバン市場跡で、現在は、カフェや土産物屋になってしまっていますが、柱の堅固な石積みが当時のまま残っており、往時をしのばせます。

また、町の背面にそびえ立っている岩山の上には、フランス軍の要塞跡の城壁も残っています。ここからは、ドンバン町の全景を見渡すことができ、時間があれば、散策がてら登ってみて下さい。


ルンクー・フラッグ・タワー

ルンクー村にあるベトナム最北端のシンボルとなっているフラッグタワーです。ルンクー村の全景、奥には中国側も見渡せます。


Cafe Cuc Bac (カフェ・クック・バック)

ルンクー村のロロ族集落にあるカフェです。ロロ族の伝統建築である土壁家屋の保全と、ロロ族の文化紹介を目的にオープンしました。日本人が企画した村おこし、少数民族へのサポートの事例として、ベトナム内外のマスコミで広く紹介されています。

(食事については、要事前予約です。)



ルンカム文化村(パオの家)

日本でも上映されたベトナム映画「パオの物語」のロケ地です。モン族の一人の少女の成長を描いた作品で、映画の中で少女が暮していた家が、「パオの家」として、人気の観光ポイントになっています。


日曜マーケット

ドンバン町、メオバック町では、毎週日曜日に、周辺の少数民族が集まりマーケットが開かれます。日本人観光客のほとんどは、マーケット見学を旅の目的の一つにしています。

町の規模が大きくなるにつれ、最近は民族色が徐々になくなってきています。周辺の村でも決められた日(曜日または旧暦により)に、よりローカルな市が立ちますので、うまく日程が合えば、こちらを見学するのもよいかと思います。